日本では、11月半ばを過ぎると、街角にクリスマスツリーが飾られたり、クリスマスセールが始まったりして、街中がクリスマスの雰囲気に包まれます。
日本のクリスマスは、一部のクリスチャンを除き、一般の人にとって宗教的な意味はなく、ひとつのイベントになっています。子どもたちはプレゼントがもらえることを楽しみにしています。また、大人は、忘年会の代わりに「クリスマスパーティー」といって、友達同士などで集まる機会にしていることも多いようです。また、スーパーやデパートなどの商店が売り上げアップを狙って、商業的利用しているという面もあります。
しかし、その賑やかさも12月25日までのこと。25日を過ぎると街の雰囲気はガラスと変わり、お正月を迎える準備が始まるのです。街角には「門松」が置かれ、店先には「しめ飾り」や「鏡餅」が並び始めます。
クリスマスからお正月へ――日本で生活していると、この急な変化に驚くかもしれませんが、これも日本の文化。楽しんでくださいね。
門松:正月に家の門の前に飾る松のこと。
しめ飾り:正月に玄関の前に飾るもの。入り口に飾って、悪いものが家の中に入ってこないようにする、という意味がある。「正月飾り」ともいう。
鏡餅:平たく円形に作った餅を大小2つ重ねたもの。上に「だいだい(みかん)」を置く。「だいだい」には、「代々、家が栄えるように」という意味がある。